更新終了のお知らせ

いつの間にか、前回の更新日から一年も経ってしまった。
今年からはNEWSの活動も再開ということで、それに合わせるわけではないが、ブログも新天地で再開することにした。
再開と言っても、今度は芸能ネタ中心にはしない予定なのだが。
ということで、ブログの方向性は変わるが、これからもぜひぜひよろしくお願いします!!

新ブログ:
「散財道中膝栗毛」http://blog.sojokoka.com/

「NEWS」活動休止のメリット

 KAT-TUNのCDデビューについて何か書こうかと思っていたら、NEWSの活動休止が発表されてしまった。触れないわけにはいけないので、KAT-TUNに関してはまた今度。

 未成年メンバー(17)の飲酒疑惑が報じられた人気グループNEWSについて、所属事務所「ジャニーズ事務所」は3日、グループとしての活動を5月以降、休止させることを発表した。3、4月に予定されている全国ツアーおよびCDの発売については、中止とした場合に「準備が進んでおり、関係各位に迷惑をかける」とし、残る6人のメンバーで行うが、ツアー終了後には年内の活動停止に入る。なお、当該の未成年メンバーについては「年内に限らず当分の間、芸能活動を自粛する」とした。

 “連帯責任”でグループとしての活動にケジメをつけた。ジャニーズ事務所はFAXで「各位をはじめファンの皆様方に多大なご迷惑をおかけした。今回の事態を重く受け止め、年内のNEWSとしての活動を休止とさせていただく」と発表した。

 一部でうわさされたグループの解散について事務所は、「ない。あくまでも活動休止」と説明。また、未成年メンバーのグループ脱退についても否定した。

 (以下略)

 NEWSとしては5月以降年内活動休止、今回問題を起こした草野は「当分の間」活動自粛ということらしい。ファンにとっては残念かもしれないが、事務所にとっては最良の措置だろう。
 ということで、活動休止という措置の事務所にとってのメリットをみていこうと思うが、その前に、ジャニーズ事務所の公式サイト「Johnnys net」に掲載された文章を引用しておく。

今後の NEWS の活動について

 平成18年2月3日

 NEWS の未成年メンバーの未成年者飲酒等を内容とする報道に関しましては、現在も、事実関係を鋭意調査中ですが、ここに今後の NEWS の他のメンバーの活動について、ご報告いたします。

 NEWS につきましては、今回、各位をはじめファンの皆様方に多大なご迷惑をおかけしたことから、3月に予定されておりますツアーの催行、およびCDの発売については、その中止を含め慎重に検討させていただきました。 その結果、同ツアー、およびCDの発売につきましては、すでに準備が進んでおり、中止とした場合、関係各位にさらにご迷惑をおかけしてしまうことや多くのファンの方のご希望もあることから、いずれも予定どおり行なうことと決定いたしました。 もちろん、今回の未成年メンバーにつきましては、すでにお伝えのとおり、当分の間芸能活動を自粛いたしますので、いずれについても同人は参加せず、6人のメンバーで行うこととさせていただきます。

 そして、今回の事態を重く受け止め、上記ツアー終了後、年内の NEWS としての活動を休止とさせていただく予定です。

 関係各位、およびファンの皆様には、改めて多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともにご報告申し上げます。

メリット1 飲酒疑惑報道の幕引き

 何と言っても、これが一番大きなメリットである。活動休止というインパクトの強い処分をすることによって、飲酒疑惑に関してはうやむやなまま終わらせることができるだろう。「鋭意調査中」などと言っているが、ビデオを手に入れれば良いだけなのだから、それを持っている出版社などに頭を下げればそれで済むではないか。それをしないのは、調査などするつもりがないからとしか考えられない。
 結局、飲酒の有無に関しては明らかにしないまま、なんとか幕を引いてしまおうということなのだろう。さらには、その先にある「破廉恥プレイ」に関しても黙殺するに違いない。
 NEWSが活動休止となれば、たとえ今回の飲酒騒動の調査結果を発表したとしても、マスコミも取り上げる必要性は低くなる(そういう言い訳ができる)。結果として、報道されない(というか、その前に調査結果を発表しないだろうけど)。素晴らしい隠蔽工作ではないか。

メリット2 山下智久ソロ活動重視へ

 NEWSの中で事務所にとって重要なメンバーは、山下智久錦戸亮内博貴(活動休止中)の3人であろう。だが、後者2人は関ジャニ∞のメンバーでもあるので、実質NEWSは山下智久をバックアップするためのグループと見ることもできる。
 もともと、山下はソロ活動ができるだけの人気があるので、事務所としても、ソロ活動に力を入れたいという気持ちはあっただろう。今回の活動休止で、ソロ活動重視の理由付けができたわけだから、可能性としては、山下智久ソロCD発売なども考えられる。修二と彰も売れたことだし、このタイミングでのソロデビューは悪くない。
 実際にソロデビューするかどうかは分からないが、ドラマ以外のソロ活動も行う可能性は高いだろう。

メリット3 KAT-TUNを前面に

 KAT-TUNのCDデビュー発表直後のこの一件。少しでも波紋を小さくするための手段として、事前にデビューを発表したのではないかと勘ぐられても仕方がないような絶妙のタイミングである。
 NEWS活動休止で最も恩恵を受けるのはKAT-TUNなのではないだろうか。すでにジャニーズ事務所KAT-TUNシフト的な体制は見られていたが、その傾向はより一層強まるだろう。NEWSがレギュラーで出演するテレビ番組はないが、KAT-TUNには「歌笑HOTHIT10」があるし、以前には「KAT-TUN×3」という冠番組も放送されている。デビューとなれば、新しいレギュラーを持つ可能性もある。
 活動休止によってNEWSのファンが、KAT-TUNへと移行するかもしれない。順風満帆なデビューを後押しする強い風になるのではないだろうか。

メリット4 そしてYa-Ya-yah

 KAT-TUNの後に控えているYa-Ya-yahにとっても、NEWSの活動休止は追い風になるのではないだろうか。本格的なデビューはまだだとしても(CDデビューはしているけど)、「少年倶楽部」でメインになる可能性はある。当然、KAT-TUN関ジャニ∞が中心になるだろうが、彼らが他の仕事の関係で出演できないとなれば、Ya-Ya-yahに回ってくるかもしれない。
 そもそも、Ya-Ya-yah冠番組Ya-Ya-yah」を持っているわけだが、そのYa-Ya-yahの番組に、NEWSのメンバー数名がレギュラーとして出演しているというのは、何となく転倒しているような気もする。それを考えると、すでにNEWSのポジションというのは微妙なのではないだろうか。そして、さらに微妙なポジションになっていくのではないだろうか。

メリット5 NEWS活動再開という一大イベント

 今回の報道によれば、来年早々にNEWSは活動を再開するようだ。これは、一つの大きなイベントになりうるだろう。
 となれば、当然それを売りにして、セールスを上げることを目指すのではないか。ファンにとっては一年ぶりぐらいの新曲になるわけだし、メディアも大々的に取り上げ(取り上げさせられ)、デビュー時同様の売り出しをするかもしれない。
 「一年間の活動休止を乗り切って」というようなキャッチコピーと、大学進学率の高さをもって、「いろいろ苦労したけど、しっかりとがんばっている真面目なグループ」的な印象を強め、新たなファンを獲得する。事務所関係者の頭の中にはそんなシナリオが渦巻いているのではないだろうか。

メリット6 内博貴復帰のタイミング

 内博貴はいつ復帰するのか。NEWSか関ジャニ∞のどちらかの活動の中で復帰するということになるだろう。
 NEWSの方から復帰するとなれば、NEWS自体の活動再開と同時に復帰という相乗効果が得られるタイミングになるだろう。同時復帰であれば、飲酒問題に触れられるのも一度で済むし、ファンからすればイベント感が高まることだろう。
 一方、関ジャニ∞から復帰する場合も考えられる。関ジャニ∞は、NEWSほどには一般に認知されていないので、かつての飲酒問題についてもあまり大きく取り上げられないままに復帰できるだろう。その復帰時にNEWSが活動休止していれば、より一層彼の復帰の話題性は低くなる。いつのまにか復帰、というベストな状況になるのではないだろうか。

メリット7 ジャニーズ事務所の責任回避

 私の基本的なスタンスは「事務所憎んでタレント憎まず」である。もちろん、タレントにも問題はあるだろう。しかし、特に若いタレントを扱うプロダクションというのは、彼らの教育や管理を徹底しなくてはいけない。だが、ジャニーズ事務所はその部分が大きく欠けているように思う。問題が起これば、全てタレントの責任として、事務所としてはなんのお詫びもしない。それは、今回も同様である。

 (前略)

 同グループについては、別の未成年メンバーが昨年、フジテレビの女性アナウンサーと飲酒した後に補導され、無期謹慎中。事務所では、「同じグループで二度も同じようなことが起こり、責任は重大」として、活動休止を決めた。

 (後略)

 「責任は重大」なのは、NEWSではなく、ジャニーズ事務所ではないのか。会社の社員が不祥事を起こしたら、その社員が悪かったですで終わらせられるだろうか。状況にもよるが、普通は、会社としての謝罪が行われ、代表者などが辞任する場合だってある。NEWSのメンバーの不祥事に対して責任を負うべきなのは、他のメンバーではなく、事務所であり、さらにその代表者、すなわち、ジャニー喜多川(喜多川擴)なのではないか。
 確かに、上で引用した、ジャニーズ側の発表の最後にはお詫びの言葉も述べられている。しかし、それは決まり文句のようなものでしかない。結局は、NEWSに責任を押し付けているのである。
 このような考え方が事務所の上層部にある限り、NEWSのメンバーは減り続けるかもしれない。本当にファンやタレントのことを大事だと考えているのなら、もっと違う対応ができるのではないだろうか。いいかげんに反省してもらいたいものである。

心機一転

 お久しぶりです。すっかり更新が途絶えていましたが、今日から2月ということで、出来るだけペースを保って更新していこうと心を入れ替えているところです。
 前クールのドラマに関しては、今さら感が拭えないので、どうしようか迷っていますが、記録として書いておこうかなと思っています。
 その他、いろいろと書きたいことはありますが、時機を逸したものは省略して、とりあえず、ジャニーズ関係のネタから始めることにしました。
 いつのまにか、11万アクセスを超えており、嬉しく思うと共に、更新してなくて申し訳ないなぁという気もしています。まあ、期待している方がいるのかは分かりませんが、でも書けば読んでいただけるようですし、今の感じで続けて行くつもりです。
 何はともあれ、これからもよろしくお願いします。そして、コメントも楽しみにしていますので、お気軽にどうぞ。

「NEWS」草野博紀、飲酒している「ふり」で活動自粛

 いやはや、また飲酒騒動とは忙しい。つい先日、KAT-TUNのCDデビューが大々的に発表されただけに、タイミングが悪いというか、良いというのか……。

 ジャニーズ事務所は1月31日、人気グループNEWSの17歳のメンバーBの芸能活動を当面自粛することを発表した。Bはこの日発売の月刊誌で飲酒したと報じられた。自粛期間は未定。

 同事務所によるとBは「飲酒はしていません」と否定しているが事務所側は「誤解を招く行動を起こした」として活動自粛の処分を下した。さらに「現在事実関係を鋭意調査中」とし、調査が終了した段階であらためて見解を示す。

 Bは今春から、自己推薦入試で合格した都内の有名私大に進学する予定。所属事務所関係者は「本人が飲酒していないと話していることもあって、現段階で進学への影響はなさそうです」と話している。

 飲酒騒動を報じた月刊誌によるとBは昨年秋、制服姿で女性と都内のカラオケボックスに入り、歌唱を楽しんだという。盗撮したと思われる映像には、テーブルの上のチューハイや発泡酒の缶などが写っている。Bが缶を口元に運ぶ場面も掲載されている。

 NEWSは昨年7月、ほかのメンバーAが飲酒により補導され、芸能活動の無期謹慎処分を受けている。Aの復帰時期は現在も未定のままだ。

 同事務所は多くの未成年タレントを抱えている。これまでも飲酒や喫煙が明らかになったタレントを解雇するなど、厳しい処分を下してきた。今回も本人は否定するもののタレントとしての自覚の欠如を重く見ている。「関係各位及びファンの皆さまには多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と書面で謝罪している。

 私は、この写真が掲載された『BUBKA』等は見ていないが、ジャニーズの発表によれば、草野本人であることは間違いないということだ。上記記事中に出てくるAというのは、内博貴のことで、いまだ謹慎が続いている。そのような状況の中で、さらに飲酒問題が浮上するというのは、一体どういうことなのだろうか。事務所にも問題があるし、草野本人にも問題がある。同じグループのメンバーが謹慎しているというのに、何の自覚も反省もなかったということだろう。

法政大学合格取り消しの可能性

 内の場合は、ドラマ「がんばっていきまっしょい」の主要キャストとして出演していたため、周囲に与える影響が大きかった。だが、草野の場合は大学への進学が控えていたこともあり、ドラマの出演等はなかった。その点ではまだましだったと言える。ただ、自己推薦入試で法政大学に合格したとはいえ、今回の一件で合格取り消しになる可能性は高い。
 記事中には、「所属事務所関係者は「本人が飲酒していないと話していることもあって、現段階で進学への影響はなさそうです」と話している」とある。このコメントは詭弁のような印象を受けるが、かといって否定は出来ない。「現段階」ではまだ影響がないということ自体は事実だからだ。だが、どんなに「本人が飲酒をしていない」と主張したとしても、それはなんら意味のないことである。重要なのは、本人がどう言っているかではなく、事実がどうであるかということだ。
 もしも草野の飲酒が事実であれば、法政大学としても自己推薦で受け入れることは出来ないだろう。

有名私立大学とジャニーズの思惑

 最近、ジャニーズのタレントが有名私立大学への進学を決めることが増えている。「NEWS」のメンバーを見ても、山下智久小山慶一郎明治大学加藤成亮青山学院大学手越祐也早稲田大学、そして草野博紀が法政大学と、有名私立大学のオンパレードと言えよう(後者3人は進学予定)。これ以外にも、ジミーMackyが早稲田大学に合格したことも記憶に新しい。
 高校時代から芸能活動を続けているタレントは、大学に進学しない場合も多い。進学したとしても、いわゆる有名私立大学に合格するというとはまれで、偏差値の低い大学への進学がほとんどであった。堀越学園から亜細亜大学へという流れは昔から良く見られたような気がする(堀越学園亜細亜大学を否定しているわけではありません)。だが最近は、上に挙げたように、有名私大への進学が目立つ。
 内部進学である加藤を除いて、彼らに共通しているのが、推薦やAOによる合格という点だ。かつて、早稲田大学広末涼子が入学したことがあったが、あの時はいわゆる一芸入試であった。有名私大と言えども、少子化等により、経営が楽とはいえない状況である。そのため、どの大学も、受験生確保に躍起になっているのだ。大学の人気を上げるための一つの手段として、有名タレントを入学させるというのは、昔からある手法だが、特に近年、有名私大においてもその傾向が強くなっているのだろう。
 もちろん、いくら人気のあるタレントだからとは言っても、その大学に相応しくない人間を合格させるようなことはないはずだ。だから、彼らの実力も十分にあると考えて良いと思う。しかし、では一般入試を受けたら受かるかというと難しいのではないかと思う。つまり、一般入試で合格できるレベルより上の大学に合格することができ、ジャニーズ側にとってもメリットは大きい。双方にとっておいしい話なのである。
 これは別に悪いことではない。そもそも自己推薦やAO入試というのは、学力的には多少劣っていても、それ以外の点(運動や芸術、人間性など)で魅力的な面を持っている人物を入学させることが目的なのだから、タレントとして活躍している彼らを合格させるのは当然と言っても良いのだろうと思う。
 しかし、時には、今回の一件のように、合格させた後で何らかの問題が発生するということも十分に起こりうる。こうなった時に、大学側のイメージ低下は免れない。また、問題が起きなかったとしても、タレントを安易に入学させているという印象を一般の人々に与える可能性もある。事実、早稲田大学広末涼子を入学させたおかげで、イメージが低下した。その点、慶応大学は確固としたブランド力を持った強さというか、安定感があるためか、タレントを推薦入学させることは見られない。

バッドニュースだらけの「NEWS」

 North(北)・East(東)・West(西)・South(南)の頭文字をとって名付けられた「NEWS」。当然、「ニュース、報道」の意味の「news」とかけたネーミングであろう。皮肉にも、後者のニュースが先行していしまい、文字通りニュースだらけ、それもバッドニュースだらけのグループになってしまった。森内貴寛内博貴・草野博紀と、三人ものメンバーが問題を起こすとは、事務所側としても予想だにしなかった想定外のことだろう。
 もともと、このグループは状況や活動地域によってメンバー構成を変化させるという体制をもっている。私は、デビュー当時、ハロープロジェクトのシャッフルユニットを意識してこのような体制にしたのかと思っていた。だが、ふたを開けて見れば、メンバーの個人活動の状況に合わせて、忙しければグループ活動に参加しない場合もあるという感じでしかなかった。おそらく、結成当初から、メンバーのばら売りが想定されていたのだろう。山下や内、錦戸のように当時から人気が高かったメンバーの個人活動を制限しないための抜け道的な体制だったと考えられる。
 このように、特殊というか、臨機応変というか、都合の良いというか、そんな体制で始まったグループだが、森内が抜け、内・草野が謹慎という状況なると、流動的な体制というのもまた皮肉に感じられる。すでに、一部報道では「メンバーは7人」という、内の存在を無視したような書き方もされており、場合によっては、「NEWS」は6人になる可能性もある。
 錦戸はソロ活動も行い、山下はドラマに引っ張りだこであることから、「NEWS」崩壊という最悪のシナリオもありうるかもしれない。しかし、ジャニーズの方針では、完全なソロ活動は認めていないようなので、解散する可能性は非常に低いだろう。ただ、KAT-TUNのCDデビューにより、その存在感が薄まるということは十分に考えられるし、山下らのソロ活動(あるいは、修二と彰のようなグループ外の活動)に重きが置かれるということもあるのではないだろうか。
 「NEWS」のメンバー8人(内を含めて)の中で、大学進学は5人(草野を含めて)。ジャニーズきっての知性派グループということになるわけだが、同時に、最も問題を起こす率が高いグループとなってしまった。これまた、皮肉なことである。

飲酒している「ふり」で活動自粛

さて、話を飲酒問題に戻そう。

 (前略)

 31日発売の月刊誌「ブブカ」によると、未成年メンバーがカラオケボックスで、ファンらしき女性と2人で、制服姿のままチューハイ缶を手に取り乾杯。その缶を口にしたり、曲を熱唱する姿を巻頭で3ページにわたって写真で掲載している。この写真はビデオ映像から転写したとみられる。

 撮影日時は不明だが、制服が冬服で、少年が修二と彰の「青春アミーゴ」を熱唱していることから、同誌は「昨年10月から12月中旬ごろ」としている。

 所属事務所の事実確認に対して、少年は「口まで持っていったが、実際には飲んでいない」と、飲酒の事実を否定しているという。その上で同事務所は、この日の夕方、マスコミに向けたファクスで見解を発表した。

 それによると「本人に確認致しましたところ、飲酒の事実はないとのことですが、誤解を招く行動を起こしたことで、弊社においても現在、事実関係を鋭意調査するとともに、関係各位への影響を考え、当分の間、本人の芸能活動を自粛することを決定しました」としている。

 (後略)

 ジャニーズ側の発表によれば、草野は、缶チューハイで乾杯をし、それを口に持っていったものの、飲むふりだけで止めたということらしい。だから、飲酒はしていないが、紛らわしいことをしたから、活動を自粛させるとともに、事実関係を調査するそうだ。
 まず、この発表からいけば、草野の名前を伏せる必然性は微塵もない。にもかかわらず、私が見た限り、名前を出している報道は皆無だったし、法政大学という大学名さえも、有名私立大学などとして伏せられていた。報道側の自主規制だろうか。あたかも、飲酒が事実であるかのような自主規制っぷりに、正直、苦笑せざるを得ない。
 ジャニーズがすべき事実関係の調査は簡単である。写真のもとになったビデオ映像を見れば良いのだ。『BUBKA』はそのビデオを持っているのだろうと思うが、それを見た上で記事にしたはずだから、どう考えても草野の飲酒は事実であろう。証拠ビデオがあるにもかかわらず、口まで持っていっただけなどという稚拙極まりない言い訳をするとは、お粗末としか言いようがない。あるいは、本当に口に持っていっただけなどという、冗談みたいな事実があるのだろうか。
 なにはともあれ、飲酒をしているふりだけで自粛をするとはなかなか厳しい。裏を勘ぐりたくなるのは当然だろう。噂によれば、そのビデオの中で、草野はかなり横柄な態度をとっていたらしい。それが事実だとすれば、飲酒したかどうかという以前に、そういうおごり高ぶった、天狗状態になってしまったということの方が重大だと思う。20代前後の若手タレントが人気の上昇と共に陥りやすい穴である。以前、赤西仁上原多香子の熱愛報道の際にも同じようなことを書いた。こういうタレントの意識を上手く制御するのが事務所の仕事であろう。タレントたちの未来のために、もっと気を引き締めてもらいたいものだ。

もう一つの見方

 ここで終わりにしても良いのだが、一応、ジャニーズ(草野)擁護的な見方も示しておこう。
 今回の一件、何と言っても大きいのはビデオの存在である。私は、『BUBKA』を見ていないが、ネット上で見つけた画像を見る限り、そのビデオの映像は、監視カメラのものではない。つまり、盗撮である。しかも、カメラの真正面に草野が映っている。そういうシーンを選んで掲載したのかもしれない。しかし、偶然隠しカメラがしかけられていたカラオケボックスに草野が来て、酒を飲む(ふりをする)などといううまい話があるだろうか。
 何が言いたいかというと、草野ははめられたのではないかということだ。誰によってかは分からない。だが、このようなうまい偶然の裏には、何らかの意図があるのではないかという気がするだけだ。根拠のない想像でしかないが、事前にセッティングされていたカラオケボックスに上手く連れ込まれた可能性もあると思う。だとしても、誘いに乗った草野自身に問題はあるだろうけど。
 本当に偶然かもしれないし、そうではないかもしれない。それは分からないが、少なくとも、ビデオがあることは事実である。たとえはめられたのだとしても、草野が悪くないということにはならない。多少、情状酌量の余地が見えてくるというぐらいだが、一応最後に書いておいたまでである。

ベースボールキッズ

ベースボールキッズ

ベースボールキッズ

フナイエンタテインメント・ジャパン
(2005/01/21)
\3,990(税込)
Amazon.co.jp で詳細を見る
監督:瀧澤正治
出演:落合扶樹、大高力也、佐保祐樹、布施博、ほか
2003年、全96分
公式サイトallcinema ONLINE
(勝手に10段階評価。4が標準、10が最高)

 設定が面白いわけでもない、展開が新鮮なわけでもない、革新的な映像表現があるわけでもない。だから、凡庸とかありきたりとか陳腐とか、そんな一言でくくってしまうこともできる。でも、この作品は、表面的な新奇さを狙った作品ではない。意識的に王道的な物語を描くことで、少年たちの青々とした成長をストレートに伝えようとした作品なのである。小手先だけの変化球よりも、磨ききった直球の方が良い。投げられた直球は、観た者の心にまっすぐ届く。そんな作品なのである。
 千葉のローカル局千葉テレビ放送による初めての映画事業として制作された本作は、監督にとっても初めての映画だった。そしておそらく低予算の中で創られた。そんなウィークポイントを感じさせないような、とても良い作品だと思う。もちろん、完璧とはいえない。いや、細かいことを言えばマイナスの方が多いのかもしれない。しかし、観終わってみると、いつのまにか、暖かい気持ちが心に宿っていた。細部がいくら巧くても、全体としてはつまらないという作品も多いが、本作はその反対で、細部の荒さは目立つものの、全体としては印象深い傑作である。

(以下、ネタバレあり)
 物語の展開は非常に典型的で、映画などを見慣れた大人にとっては物足りなく感じるかもしれない。また、おそらく予算や時間の都合もあると思うが、描ききれていない部分が多く、消化不良という感じもする。逆に言えば、無駄が多いということかもしれない。
 そのひとつとして、親の存在が挙げられる。作中ではいくつかの家庭の親子関係がところどころで描かれる。しかし、そのいずれもが中途半端で分かりにくい。藤井の家庭などがその最たるもので、親とのすれ違いを描いているのだろうが、それを描きたいのならば、もっと時間を割くべきだ。
 私が観た限りでは、親子関係を描く必然性が全く感じられなかった。その関係はどれも描きっぱなしで、子供に与える影響や関係性の変化などが見えてこない。時間的な都合で描ききれないのであれば、はじめから親子関係というテーマを取り入れるべきではないと思う。
 そもそも、親の存在が意味を持つのは、金田の母親に万引き疑惑が勃発した際の下級生たちの対応においてだけである。町田の父が「金田とは付き合うな」と言うシーンなど不要としか思えない。もっと言えば、監督と父母が話し合うシーンも必要ないだろう。野球に限らず、子供のスポーツというのは、親の関わりが大きいものだと思うが、この作品においては、応援席での様子ぐらいで十分ではないかと思う。
 本作は子供同士の関係や成長を中心に据えているのだから、それを描くだけで良い。それだけで十分に魅力的だと思う。むしろ、親という存在を無理やりねじ込んだことで、作品の魅力を減らしてしまっている気さえする。子供たちだけの世界をもっとクローズアップして描いてほしかった。映画に限らず、子供を描く物語というと、何かと親子関係を登場させたがる傾向があるが、本当に描く必要があるとは思えない場合が多いのは残念なことだ。
 次に、私がこの作品のなかで一番納得できなかった点を書いておこう。それは、金田少年の死である。なぜ、彼は死ななくてはいけなかったのだろうか。
 この作品を観終えたとき、私の頭には宮沢賢治の『風の又三郎』が浮かんだ。風と共にやってきて、風と共に去ってゆく又三郎。その存在が金田少年に重なって見えたのである。
 DVDに収録されているメイキング映像の中で、監督の瀧澤正治はこの作品は童話であると言っていた。まさに童話だと思う。でも、だからこそ、金田少年の死というのは納得できない。急いで『風の又三郎』を読み返してみたが、又三郎がいなくなるのは、死んだわけではなく、父親の仕事の都合であった。しかし、金田少年は死んだ。彼が死ぬことに、理由はあったのだろうか。
 童話で死を描いてはいけないとか、そんなくだらないことを言うつもりはない。私が言いたいのは、童話に限らず、物語において描かれる要素は必然性を帯びているべきだということだ。死という大変大きな要素であれば、なおさらのことである。余談だが、文学系新人賞に寄せられる原稿の多くが死を描いているという。そして、それらの多くが必然性の感じられない死であるという。死という大きな出来事を描かなければ物語を作ることが出来ないのだろう。あるいは、涙を流させるための手っ取り早い手段だからかもしれない。そして、そういう作品は落とされる。
 少し話がそれたが、この作品における金田少年の死も、視聴者を感動させるのが目的なのではないだろうか。たしかに、彼の死によって、他のメンバーの気持ちは変化しただろう。だが、それが大きく描かれたわけでもないし、何らかの都合で試合に来られなくなったというだけでも同様の変化は生まれたと思う。それゆえ、私には、金田が死ぬ必要があったとは思えず、納得できないのである。
 金田が決勝戦を前にいなくなるということには必然性がある。作中において、金田が神のような存在として描かれていることは明白であり、そのためには必ず消えなくてはいけないからだ。町田が地蔵に手を合わせたことにより、市原ジャイアンツに降臨した神は、チームのメンバーたちの心に何かを残し、そして去ってゆく。だからといって、『風の又三郎』がそうであったように、金田自身を神秘的に描いてはいけない。あくまでも、神のような存在であり、神ではない。それは感じとるべきもので、他の登場人物たち、そして、我々視聴者たちの心の中の問題である。だから、彼の登場も退場も、どちらも論理的でなくてはいけない。登場は監督の要請の結果であり、退場は死であった。
 金田の家族が全員亡くなったという設定があるために、金田が決勝戦に参加できない理由を上手く用意できなかったのかもしれない。施設で生活している彼の家族の中で、父親だけが生きている可能性があるが、失踪してしまい見つからない、というような設定であれば、その父親が見つかったので、急遽そちらへ行かなくてはいけなくなったなどという理由も考えられる。その理由はどんなものでも良いが、とにかく、彼が死ぬという展開だけは避けるべきだったのではないか、というのが私の意見である。
(ネタバレここまで)

 さて、まだ書きたいことはいろいろとあるが、かなり長くなってしまったので、このぐらいにしておく。どちらかというと批判的な意見が多くなってしまった気がするが、私は傑作だと思っている。それだけに、散見されるマイナスポイントがもったいなく感じられるのだ。
 全体としては心に染みる作品で、繰り返し観たくなってしまう。光を効果的に取り込んだ映像が、どこか神秘的な薫りを醸しだしているのも良い。少年野球という、ありふれたモチーフを幻想的に昇華させた現代の童話をぜひ味わってほしい。そんな気持ちでいろんな人に勧めたくなる作品だった。

新年のごあいさつ

 あけましておめでとうございます。いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
 このブログを始めたのは、昨年5月。約半年で9万アクセスを超えることができたのも皆様のおかげです。当初は、ほぼ毎日更新しており、内容もドラマの感想が大半でした。各話ごとに感想を書いていたのは、その頃だけで、徐々にドラマの感想が減り、本の感想が増えたような気がします。
 ドラマ自体は、常に5〜7作品ぐらいを観ているのですが、書籍に比べて、ドラマのような映像作品の感想を書くのは意外と大変で、いつのまにか遠ざかってしまったという感じです。各話ごとに何かを書こうと思うほど魅力的な作品がないというのもありますが。
 まだ、昨年の冬期ドラマのまとめを書いていないので、年を越してしまいましたが、それだけは書いておこうと思います。それと、今さらですが、昨年視聴したドラマ全体のまとめも書くつもりでいます。
 続いて本の話ですが、読書録によれば、昨年は140冊程度の本を読んだようです。二日に一冊という目標には及ばなかったものの、これだけ読めれば十分かもしれません。問題は、これだけ読んでもなお、買った本の数の方が勝っているという点です。今年は、買う量を減らすのが目標です。
 そして、DVDも似たような状況で、40本ぐらい購入したにもかかわらず、まだ1本も観ていません。テレビドラマとテレビ放送される映画を観るだけで手いっぱい。でも、ちょっと安かったりするとつい買ってしまうので、少しずつ観ようと思います。
 一応、芸能ネタに関しても触れておきます。まず、内博貴の復帰時期が気になりますが、遅くても4月中にはというのが私の根拠のない予想です。また、KAT-TUNのデビューも今年中ではないかと思います。これ以上デビュー時期を延ばすのは危険な気もしますが、修二と彰の「青春アミーゴ」の大ヒットで、デビューしづらくなった(ハードルが上がった)という印象もあるので、ひょっとすると、という可能性も否めません。
 このブログでは特に書いていませんでしたが、昨年は韓流・子役・若手俳優などのブームが見られました。そのようなブームを見ると、芸能関係においては女性が中心であるということを強く感じます。このブログで芸能ネタなどを扱う際には、主に女性の読者を想定して書いているのも、そのような理由によります。特に、ジャニーズ関係は非常に強い訴求力があり、アクセス数が格段に増えます。
 若手俳優ブームに関しては昨年始まったことではありませんが、男性アイドル市場を独占状態しているジャニーズの牙城を崩すための一本の筋道がそこにあるのかもしれません。昨年デビューしたWaTはウエンツ瑛士小池徹平によるデュオですが、俳優として注目された後のデビューでした。バーニング所属だからということもあると思いますが、「俳優→アイドル歌手」という流れでなければ、ジャニーズの圧力によって、ミュージックステーションには出演できなかったでしょう。
 一方、ヴィジョンファクトリー(一応バーニング系)はあくまでもアイドル歌手にこだわっており、ジャニーズと競合するw-inds.、FLAME、Leadなどはほとんどテレビに出てきません。「アイドル歌手→俳優」を目指しても、自社提供に近い映画や深夜ドラマに出演するのが関の山といった感じです(「デビルマン」などの例外もありますが)。
 ただ、若手俳優も場合によってはジャニーズの圧力を受けるようで、「ごくせん2005」では赤西仁亀梨和也と共演した速水もこみちの売れっ子ぶりを警戒して、出版社などに圧力をかけているという噂もあります。
 ということで、結局は今年もジャニーズの一人勝ち状態が続きそうです。ちなみに、若手俳優の中で個人的な注目株は落合扶樹。今年の活躍を期待するという意味で、名前だけ挙げておきます。
 さて、長くなりましたが、最後に一言。昨年書くべき内容をまだ消化し終えていないまま、新年になってしまい、時々覗いてくださっている方々には申し訳ない限りです。今年も、更新ペースはゆっくりになりそうですが、冷静な視点ということを心がけて、読みやすい記事を書いていくつもりですので、お付き合いいただければ幸いです。
 ということで、今年も当ブログ、および泡坂妻夫マニアックをよろしくお願いしたします。

『ふたりのシンデレラ』鯨統一郎

(勝手に10段階評価。4が標準、10が最高)

 劇団<O-RO-CHI>は「ふたりのシンデレラ」の上演に向けた合宿中だった。そこで、起こった火災によって、事件は幕を開ける。証人、犯人、犠牲者、探偵役、ワトソン役、記録者、容疑者、共犯者という一人八役の「わたし」。その「わたし」が語る物語にはどんな結末が待ち受けているのだろうか……。
 ミステリ界の問題児、鯨統一郎が挑戦した、一人八役という超難題。その発想は面白いし、文章自体も読みやすい。序盤で登場人物のデータ表を提示しているところはフェアだと言えよう。
 しかし、どう考えても、一人八役というのは無理がある。真相を明かされても、八役であるとは納得し難い。そうだと言われれば否定はできないが、こじつけだと言うそしりを受けても仕方ないだろう。ネタバレになるので詳細には書けないが、一人八役であることを説明する際に、すり替えが行われているのである。
 また、トリック自体も質が高いとは言えず、標準作程度の出来であろう。解説では、著者が「ストーカー」などの社会問題をいち早く作中に取り入れたことを称えているが、これは、作品の中心であるトリックがイマイチだったための苦肉の策なのではないかと思ってしまう。
 鯨統一郎の文章というのは、確かに読みやすい場合が多いのだが、その読みやすさは、深みがないからであり、上滑りしているような文章なのである。だから、決して文章が巧いとは言えない。しかし、それでも一定の人気を保っているのは、氏のミステリに対する深い愛情と、新奇なことに挑戦するチャレンジ精神の旺盛さゆえなのだろうと思う。本作も鯨作品のそういう特徴が強く表れているため、読者によって好き嫌いが別れることだろう。そのため、積極的にはお勧めしないが、一度味わってみても良いかもしれない。