ジャニーズJr.中島裕翔、24時間テレビ特別ドラマに大抜擢

 ここのところ、ドラマの発表が続いているが、亀梨和也山下智久に続き(2005/07/14「亀梨和也が3代目金田一少年(1)」2005/07/23「「NEWS」山下智久とKAT-TUN亀梨和也、連ドラでW主演」)、ジャニーズJr.の中島裕翔がスペシャルドラマに大抜擢された。

 人気ドラマ「エンジン」に出演したジャニーズJr.の中島裕翔(11)が、日テレ系「24時間テレビ28 愛は地球を救う」(8月27日・後6時半〜)のスペシャルドラマで初めてメーンキャストを務めることが23日、分かった。阿部寛(41)主演の「小さな運転士 最後の夢」(27日・後9時15分ごろ)で、心臓病の少年が周囲の温かい心によって電車の運転士になる夢をかなえるというストーリー。中島は阿部の息子で、16歳で亡くなった少年役を演じる。

 ジャニーズの新星が「24時間テレビ」のスペシャルドラマで初の大役を務めることになった。中島は同じジャニーズ事務所の大先輩の木村拓哉(32)が主演する4月期の“月9”ドラマ「エンジン」に出演。元レーサーの木村が働く児童養護施設の子ども役で注目度アップ。確かな演技力と、役どころとなる9歳から16歳までを演じられる幅広さも評価されての抜てきとなった。

 「小さな運転士 最後の夢」は新聞やテレビでも取り上げられた実話をもとにしたヒューマンドラマ。少年が生まれてから亡くなるまでの16年間を描く。少年は9歳の時に母親が亡くなったこともあり、入院していた母親に会うため乗った江ノ電の運転手になることが夢。

 少年は病気と闘い、父は少年の夢の実現に向け、ほん走。ボランティア団体や周囲の人々、江ノ電の職員たちの協力もあって16歳の時に実際に江ノ電のハンドルを握るという夢がかなう。しかし、その4日後に命を失ってしまうという内容だ。

 メーンキャストは今回が初めてとなるが、中島は「実際にあった悲しい話で、9歳から16歳の役で難しいと思いますが頑張ります」と意気込んでいる。

 キャストはTBS系「ドラゴン桜」(金曜・後10時)が好評の阿部寛が少年の父親役で主演。和久井映見(34)が拡張型心筋症という心臓病を患いながら息子を出産する母親役を演じる。阿部は「家族のきずながいかに強い力を持つかということを、見ている人にも伝えたい」と話している。

 実際の父親に取材を重ねたそうで、西憲彦プロデューサーは「少年は父親の中で生きている感じを受けました。24時間テレビのテーマ『生きる』ということのひとつの形が表現できたら」と語っている。

 ◆中島 裕翔(なかじま・ゆうと)1993年8月10日、東京都生まれ。11歳。ジャニーズ事務所に所属し、ジャニーズJr.内のユニット「J.J.Express」のメンバー。フジテレビ系で今年4月クールに放送されたSMAP木村拓哉主演の「エンジン」でドラマ初出演を果たした。現在、NHKの衛星「ザ・少年倶楽部」(原則月2回、BS2は日曜・後6時)、テレビ東京「Ya―Ya―yah」(日曜・後12時半)に出演中。

 彼が出演した「エンジン」amazon.co.jpでチェックでは、初回での扱いが大きかったので、その後も重要な役なのかと思っていたが、初回以外には目立った出番がなかったので、意外に思った記憶がある。記事中に「確かな演技力」とあるが、最近の演技派子役たちの中に入っても浮くことなく、ひねくれた、理屈っぽい少年を上手く演じていた。あのドラマの演技だけで、「確かな演技力」があるかの判断はできないが、少なくとも、キムタクよりは上手いような気がする。
 ドラマの内容は記事中にある通りだが、16年間を単発ドラマ(2時間?)でやってしまうのはすごい。まあ、16年間とは言っても、「9歳から16歳の役」とあるので、その間が中心なのだろう。大人の7年間はそれほど変化しないが、子供は7年の間にかなり成長する。それを一人のキャストが連続して演じるというのは、かなり大変なことだろう。どのように演じ分けてくれるのかが楽しみだ。
 ところで、記事中にも中島の紹介はあるが、もう少し詳しく書いておこう。彼が属するのは、ジャニーズJr.内のユニット「J.J.Express」である。このユニットのメンバーは、松本光平(リーダー)、伊野尾慧、中島裕翔、有岡大貴、浅香航大の5人だそうだが、このほかに山下拓海玉森裕太の2名も属しているという。だが、2005年7月現在、リーダーの松本光平は学業専念のため、休業中ということで、実質的には4名で活動しているらしい。
 このあたりのメンバーになると、私はほとんど顔が分からないが、有岡大貴は「エンジン」にも出演しており、しっかりとした演技をしていたように思う。ちなみに、「メンバーがあまりに流動的なので、ファンでさえ誰がメンバーなのか掴み難い」そうである。
 同じくジュニア内のユニットである「Ya-Ya-yah」の弟分だそうで、テレビ東京系のバラエティ番組「Ya-Ya-yah」で共演している。KAT-TUNがデビューした後には、この二組がジュニア内で中心的な役割を担うようになるのだろうか。
 話は変わるが、最近のジャニーズタレントには、「翔」の字の入った名前が多い気がする。櫻井翔(嵐)、山下翔央Ya-Ya-yah)、中島裕翔(J.J.Express)と、有名なところで3人いる。面白いのは、それぞれ、「翔」の字の読みが違うところだ。サクライショウ、ヤマシタショオン、ナカジマユウト。ショウ、ショ、トである。翔央をショオンと読むのはなんだかカッコイイ。ショウオンからショオンになったのだろうか。央はオンとは読まないが、人名だから良いのだろう(たしか、戸籍に登録されるのは漢字表記だけで、読み方は自由だったはず)。3人とも現代風で、なかなか良い名前だ。
 中島裕翔が大抜擢されたということは、事務所の期待も大きいということだろう。事務所が用意した(強引に?)、今回のチャンスをものにして、勢いよく翔び立ってほしいものだ。