陪審員

陪審員
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/06/22)
発売予定日は2005/06/22です。
ただいま予約受付中です。
原題:The Juror
監督:ブライアン・ギブソン
出演:デミ・ムーアアレック・ボールドウィン、ほか
1996年、アメリカ、118分(放送は93分)
1996年、ラジー賞ゴールデン・ラズベリー賞)ワースト主演女優賞受賞
2005/06/06、テレビ東京午後のロードショー」にて放映

 シングルマザーの彫刻家アニーは、マフィアのボスによる殺人事件の陪審員として出頭。しかし、組織のヒットマンから無罪を主張するようにと脅迫される。私生活を監視され、息子が狙われていることを知った彼女は、有罪を主張する陪審員たちを説得していく。
 一般的な評価(悪評)通りの作品。リーガルサスペンスとしてのスリルは皆無と言って良い。法廷外のサスペンスであり、アクションである。だから、アニーが法廷で他の陪審員を説き伏せてゆくところまでは面白くない。その後の3分の1ぐらいは、まあ面白い。
 法廷を中心とした場面は30分程度に圧縮して、全体で1時間程にできると思う。終盤の展開は、スリルがあって悪くないので、1時間映画なら見ても良いと思うが。
(以下、多少ネタバレかもしれないので注意。)
 そもそも、陪審員が簡単に脅迫されること自体がリアリティに欠けるし、アニーの行動や裁判長の判断も納得しがたいところが多い。アニーの友人が殺される必要性も理解しかねるし、ヒットマンの目的も良く分からない。どうせボスを殺すのなら、無罪にする必要もないだろうと思う。有罪のまま刑務所に入れておいて、マフィアの部下たちを殺せば済むことなのに。わざわざ苦労して、無罪を勝ち取るのはなぜ?また、アニーのことが好きなら、アニー以外の陪審員を脅せばよいのではないか?それも良く分からない。
(ネタバレ終わり)
 全体としては、薄く引き伸ばされた、中途半端なサスペンスという感じなので、わざわざ見る必要はないだろう。出演者のファンとか、偶然テレビで放映していたとか、仕事で見る必要があるとか、そういう理由で見る程度だと思う。少なくとも期待してDVDを買うべき作品ではない。