Act.5「CM出演!?うごめく陰謀…」

 それにしても、ファインプロにはどうしてあんなに権力があるのだろうか。経営者親子はどちらもダメっぽいし、有力な人材は崎谷(杉本哲太)ぐらいしかいないようだし。崎谷の表情などを見ていると、最終的には福原(古田新太)率いる童夢企画の側に付くのではないかと思ってしまう。そうなると、ファインプロは凋落の一途を辿る結果になりそうだ。
 すぐに大事務所になびいてしまう関係者が多い中、鷹村(鈴木砂羽)はそれに負けず、はるか(平山あや)をキャスティングしようとする。結果的に、ファイプロの邪魔を受けて、オーディションという形にはなったが、こういう人物がいてくれると、大変すがすがしい。そして、「不器用」ではなく「ぶきっちょ」な大物俳優・笠倉健(西岡徳馬)もまた鷹村と同じ心意気を持っていた。
 次回、事務所にやってきた父親(ガッツ石松)との話し合いがどうなるのか、また、オーディションのゆくえがどうなるか。パロディー満載のコメディーではあっても、それだけではなく、ストーリーもしっかりと作られているので、毎回十分に楽しませてくれる。やはり、このドラマが今期最高の作品のような気がする。