押尾学事務所追放、引退へ?

 イケメン俳優、押尾学が所属事務所である「研音」から独立し、音楽業に専念することが明らかになった。

 俳優の押尾学(27)が所属事務所「研音」から離れることが4日、分かった。研音が公式ホームページ(HP)で「押尾学自身の強い希望により、音楽活動に専念するため」と説明。12月20日に離れ、インディーズで活動を始めるという。押尾のファンクラブ「ELEVATION」のHPでも同様の報告が行われ、11月30日にファンクラブが終了するとしている。

 研音のHPでは「ファンの皆様へ」と題し「押尾学自身の強い希望により、音楽活動に専念するために、平成17年12月20日をもって弊社所属を離れ、インディーズの形でスタートすることになりました」と報告。関係者によると、押尾と事務所の間で今後の方向性について違いが生じ、話し合った結果のことだという。

 押尾は98年に日本テレビドラマ「愛、ときどき嘘」でブレークし、フジテレビ「クニミツの政」(03年)など多数のドラマに出演。ワイルドな魅力で人気を集め、今年5月公開の「KARAOKE〜人生紙一重〜」では銀幕初主演を果たした。

 その一方で02年からは「LIV」のアーティスト名で、歌手としても盛んに活動。4歳から8年間過ごした米ロサンゼルスで音楽に傾倒し、中学生の時には友人とバンドを組んでいただけに、歌手デビューの際には「16歳から夢見ていた」「もともと音楽で飯を食っていきたかったからうれしい」などと話していた。

 来年1月に放送されるTBSの特別ドラマ「里見八犬伝」には、主人公を支える「八犬士」の1人・犬飼現八(いぬかい・げんぱち)役で出演。関係者によると、すでに収録が始まっており、出演の変更などはないが、俳優として最後の出演作になる可能性がある。

 この日は、ファンクラブのHPでもファンに向けて報告。11月30日にファンクラブが終了することなどを発表している。

 押尾は8月に、女優の矢田亜希子(26)との真剣交際が発覚。ハワイへのバカンスなどラブラブぶりが目撃されていた。

 研音によると「歌一本でやりたい、という本人の考えを尊重した結果。けんか別れではない」。俳優業は、現在撮影中で正月放送のTBS系「里見八犬伝」をもって封印される。

 押尾学と言えば、最近はほとんどスキャンダルタレント化しており、女性タレントとの交際発覚ネタぐらいでしかその名前が聞かれなかった。先日、矢田亜希子との真剣交際が発覚し、直後に彼女のファンクラブが解散になったことでいろいろと憶測を読んだばかりである。
 その矢先の「独立」。研音は「けんか別れでない」とコメントしているが、厄介ものの押尾を追放したというのが正直なところだろう(その原因が数々の浮名なのか、あるいはそれ以外の何かがあるのかは分からない)。その押尾は今後音楽活動に専念するということだが、彼の歌手としての人気はどれほどなのだろうか。正確な売り上げや人気はわからないが、ミーハーファンがいくらかついていたにすぎないように思う。
 そんな彼が、研音を飛び出してやっていけるとは考えがたい。研音と言えば、バーニング、ケイダッシュなどと並ぶ大手芸能プロである。本当に良好な関係を保ったままの独立であれば、今後も活動の余地はあるかもしれない。しかし、けんか別れだとすれば間違いなく干されるだろう。
 所属レコード会社、ユニバーサルミュージックとの契約は、研音からの独立と共に打ち切られる。ユニバーサルミュージックとしても、研音だからという理由で仕方なく契約していたのだろうから、肩の荷が下りたことだろう。インディーズからのデビューを模索しているというが、実力も後ろ盾もない、少し顔が良いというだけの男が易々とやっていけるとは思えない。
 とりあえずは、矢田亜希子にでも頭を下げて、ヒモ生活をせざるをないのではないか。だが、その矢田まで芸能界引退となったら……。前途洋々とは決して言えない、泥船に乗っての船出となりそうだ。
 それにしても、押尾を「目標の俳優」に挙げた柳楽優弥は今回の一件をどう見ているのだろうか。というか、そもそも、なぜカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞したほどの彼が、押尾を目標にする必要があるのだろうか。「クニミツの政」で共演したぐらいしか接点がないと思うが、あれで目標視してしまうとは。脅されたか、それとも女優の落とし方でも教えられたか、そう勘繰りたくなるぐらいだ。
 「目標の人」でないだけまだ良かった。なんとか、若気の至りということでごまかせるだろう。まだ中学生だったんだし。ただ、金に困った押尾学が売れっ子になった柳楽優弥に借金を頼みに来る様子が目に浮かぶ。そういう時は、「俺を目標にガンバレ!」とでも言ってあげましょうね。