第2話

 淀んだ空気は当分晴れないようだ。暗い学校生活の描写がこのドラマの魅力だから、このまま続いていくべきだと思う。
 とは言うものの、果たして真矢(天海祐希)の真意についてははっきりと示してほしいと思う(現段階で明かす必要はないが)。彼女がわざと冷酷な教師を演じることで、悪意に満ちた社会に負けない生徒を育てようとか、自分への反発を起こさせることで、強固な友人関係を作らせたり、強靭な精神を鍛えさせようということが目的だとすると、あまり面白くない。形は違えど、結局は生徒思いの教師であるという点で、凡庸な学園ドラマと同じレベルに落ち着いてしまうからである。
 それを回避するとなると、本当に悪意に満ちた教師であるという結末だろうか。その場合、彼女は何のために教師になったのだろう。生徒をいじめるため?優越感を味わうため?女王になるため?
 このドラマの結末における最大の焦点は、真矢の真意についてだろうと思うが、どうもうまい解釈が思いつかない。思いつけないぐらいに意外な真相が待っているのだろうか。とりあえずは、真矢対生徒の歪んだ対立構造を楽しみたい。