女王の教室

第7話

とうとう真矢(天海祐希)の真意が、彼女自身の言葉によって明らかにされた。真矢は、子供であるということに逃げ、周囲の大人や友人に責任を転嫁して生きる生徒を目覚めさせることを目的としていたのだ。以前の感想にも類似のことを書いたが、彼女は自分で…

第6話

阿久津真矢(天海祐希)の独裁的かつ抑圧的な教育に成果が見えはじめた。彼女の目的は、自分の意志を持ち、いかなる時もそれに基づいて行動する人間を育てることだと、前回の感想に書いた。神田和美(志田未来)はその力を発揮しているし、真鍋由介(松川尚…

第5話

このドラマもそろそろ折り返し地点か。真矢(天海祐希)に抵抗する和美(志田未来)の孤立無援の状況は、由介(松川尚瑠輝)および、彼の祖父(祖母?)きょうこ(篠井英介)により打破された。 和美と由介の団結により、真矢と対立するための基盤は整ったよ…

第4話

前回の感想(2005/07/19「女王の教室 第3話」)の中で、このドラマは社会主義社会をクラスにおきかえて、そこに住む人間が抵抗する過程を描いたものなのではないか、と書いた。現時点でも、まだそのような見方は成立するが、さすがにそこまでの飛躍はなさそ…

第3話

阿久津真矢(天海祐希)は何のために、生徒を冷徹に管理し、いじめているのだろうか。そこに、教育者としての信念はないように思う。 今回の物語は、開校記念日に向けたダンスの練習が中心であったが、そのダンスを、生徒の進藤ひかる(福田麻由子)が「どっ…

第2話

淀んだ空気は当分晴れないようだ。暗い学校生活の描写がこのドラマの魅力だから、このまま続いていくべきだと思う。 とは言うものの、果たして真矢(天海祐希)の真意についてははっきりと示してほしいと思う(現段階で明かす必要はないが)。彼女がわざと冷…

第1話

なんだか、すごいドラマが始まった。靄がかかったような映像に、重苦しい雰囲気が重なり、学園ドラマとは思えないような、暗い物語であった。 学園ドラマというと、どこまでも親身になって生徒と向かい合う教師が中心に描かれる場合がほとんどだ。それは、あ…