第2話「授業参観」

 やはり、ただの純愛ドラマとはいえない、謎に満ちた作品で面白い。映像表現も幻想的で、全体的にゆったりと心地よい雰囲気である。そのように緩やかな流れではあるものの、今後の展開を考えると油断していられない。
 当面は、巧(成宮寛貴)、佑司(武井証)、澪(ミムラ)の三人の生活が物語の中心になるのだろう。だが、本作の最大の焦点は、澪の存在である。彼女が本当の澪なのか、そうだとしたら、どうしてよみがえることができたのか。その謎が最終的に解き明かされるのだろう。
 今回、巧と澪の子供時代が描かれたが、これは次回以降も続くようで、何か重要な意味があるように思われる。また、巧が病院に通っていることもポイントになりそうだ。そして、澪が遺した絵本も。
 まだまだ謎が多くて、これからに期待できる。たくさんの謎があるにもかかわらず、まるで、それらが存在しないかのような、ゆっくりとした展開にも無理がなく、成功していると思う。3人の関係の変化と澪の謎を楽しみに見つめていきたい。