第5話「恋の予感」

 巧(成宮寛貴)たち3人家族の周囲の人々が澪(ミムラ)の存在を少しづつ感じ始めていて、今後澪がどういう状況に置かれるかがとても興味深い。特に万里子(岡本綾)や、澪の母である涼子(三田佳子)らとの関係がどうなるかが楽しみだ。
 今回、澪が自転車に乗れないことを覚えていなかったというくだりがあったが、これは、記憶喪失という設定を上手く生かしていたように思う。一方で、彼女が蘇ってきた人間であるという点についてはまだ、あまり生かしきれていない気がするので(夫婦だった二人が再び恋をするという所で生かされているが、もうひとひねりほしい)、それを上手く使ったストーリーになることを期待したい。
 とはいえ、回想シーンにおける巧(福本有希)と澪(黒川智花)の接近に合わせて、現在の二人の距離も縮まっていくという全体の流れは無理なく構成されている。今後も過去現在両方の二人を見守って行きたい。