Take4「ヒットさせます!!」

 今回の見所は、なんといっても雅子(松下由樹)とひかり(深田恭子)がドラマの企画を練るシーン。ドラマ制作の舞台裏をドラマ化した以上、実際のドラマに対するアンチテーゼやパロディが期待されるが、その両方をしっかりと満たしていて面白かった。毎回、既存のドラマ批判のようなシーンが挿入されることを望んでしまうが、あまりやりすぎても鼻に付くので、このぐらいがちょうど良いのかもしれない。
 ちなみに、あのシーンでパロディ化(というほどでもないが)されたのは、「ビューティフル・ライフ」・「ごくせん」・「ナースのお仕事」。ひかりがこれらに類似した設定を雅子に提案したのだが、雅子はあっさり切り捨てた。しかし、この3作はどれも当たったドラマである。それを考えると、雅子の企画は目標の視聴率20%に届く可能性が低いのではないかと思う。彼女は大衆娯楽的ドラマよりも、芸術的ドラマを創ろうとしているのだから。
 それにしても、借金取りの飯島(鶴見辰吾)と田島(忍成修吾)はどんどん良い人になっている。ひかりを風俗で働かせようとしていたのはなんだったのだろうか。あれもひかりたち一家のことを考えた上での苦肉の策だったのか。それとも、ひかりや弟たちの健気さを目の当たりにして心が変わったのだろうか。