第3話「命がけのロケ現場」

 今回のストーリーを見て、やっぱりコメディなんだなぁと実感した。ひかり(深田恭子)の母親(銀粉蝶)は胃潰瘍で、こっそりお酒を飲んでたり、借金取りの飯島(鶴見辰吾)と田島(忍成修吾)がひかりの仕事を手伝ったり、そのひかりは仕事現場にワンピース姿で現れたり……。
 一見深刻そうなひかりたちの一家も、母親の無責任さと、弟たちの漫才と、ひかりの明るさとによって、まったく辛さを感じさせない。コメディのなかに、深刻な設定を盛り込んでしまうと、前クールの「anego」のように中途半端なドラマになってしまう。しかし、本作では、深刻であるにもかかわらず、どことなく牧歌的で、切迫感や痛々しさをうまく隠しているため、無理なく融合している。この調子で、バランスがよいまま進んでいってほしい。
 次話以降、雅子(松下由樹)の異動がどうなるか、それに伴ってひかりはどうなるのか。そして、長谷川(谷原章介)はプロデューサーを目指すのか、それとも雅子の下で働き続けるのか。どんな展開になるのか楽しみだ。